「謎」がある。
それを何とか解こうとじたばたしているうちに、とりあえず暫定的な答えが出る。そうするとまた、「謎」から新たな「謎」が派生してくる。今度はそれに取り組む・・・。
答えを出しても、答えを出した分だけ謎がよけいに深まる。
「謎が深まる」というのが、いわば答えたことの報酬なわけです。
それを何とか解こうとじたばたしているうちに、とりあえず暫定的な答えが出る。そうするとまた、「謎」から新たな「謎」が派生してくる。今度はそれに取り組む・・・。
答えを出しても、答えを出した分だけ謎がよけいに深まる。
「謎が深まる」というのが、いわば答えたことの報酬なわけです。
内田樹
1950年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程(仏文専攻)中退。東京都立大学人文学部助手を経て、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。1975年多田宏先生主催の自由が丘道場に入門。2005年より多田塾甲南合気会師範。合気道六段。