名言集 今日を生きる、明日を拓く、言葉を贈ろう
脚本家

向田邦子の言葉

この間うちから、蝦蟇口の口金がバカになっている。疳症なせいか、靴の紐やベルトもきつめに結ぶたちなので、がま口もパチンと音がしないとお金の出し入れのきまりがつかないようで気持ちが悪い。 『細長い海』向田邦子 父の詫び状 p…

名言集 今日を生きる、明日を拓く、言葉を贈ろう
脚本家

向田邦子の言葉

「今日は全員揃ってたから一番丁寧だったよ」お母さんらしいやと私達は大笑いしながら、涙ぐんでいるお互いの顔を見ないようにして駐車場へ歩いていった 『お辞儀』向田邦子 父の詫び状 posted with ヨメレバ 向田 邦子…

名言集 今日を生きる、明日を拓く、言葉を贈ろう
脚本家

向田邦子の言葉

飛行機は上昇を終わり、高みで旋回をはじめた。もう大丈夫だ。どういうわけか不意に涙が溢れた。 たかが香港旅行ぐらいでと自分を笑いながら、さっきの裁ちばさみや蘭の花束のことを思い合わせて口許は声を立てて笑っているのに、お天気…

詩人

金子みすゞの言葉

げんげ ひばりきききつんでたら、にぎり切れなくなりました。 持ってかえればしおれます。しおれりゃ、だれかがすてましょう。きのうのように、ごみ箱へ。 わたしはかえるみちみちで、花のないとこみつけては、はらり、はらりと、まき…

名言集 今日を生きる、明日を拓く、言葉を贈ろう
文筆家

夏目漱石の言葉(3)

同時に此何坪何合の周囲に鉄柵を設けて、これよりさきへは一歩も出てはならぬぞと威嚇かすのが現今の文明である。 憐れむべき文明の国民は日夜に此鉄柵に噛み付いて咆哮している。 『草枕』夏目漱石 夏目漱石1867年2月9日(慶応…

詩人

金子みすゞの言葉

夕顔 せみもなかない、くれがたに、ひとつ、ひとつ、ただひとつ、 キリリ、キリリとねじをとく、 みどりのつぼみただひとつ。 おお、神さまはいまこのなかに。 『明るいほうへ』金子みすゞ 金子みすゞ童謡集 明るいほうへ pos…