私の星は、英雄的な愛国的な軍人的な性質のものではなかった。
そういう星をあがめ、そのために戦うことは、私に与えられた課題ではなかった。
逆に、機械化や戦争や国家や集団の理想などによって脅かされた「私的な」個人的な生活こそ、私の擁護すべきものであった。
そういう星をあがめ、そのために戦うことは、私に与えられた課題ではなかった。
逆に、機械化や戦争や国家や集団の理想などによって脅かされた「私的な」個人的な生活こそ、私の擁護すべきものであった。
ヘルマン・ヘッセ
1877年7月2日 – 1962年8月9日
ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者である。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、ヘッセは、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。