本田宗一郎の言葉(1)

名言集 今日を生きる、明日を拓く、言葉を贈ろう
世間でよく『あの人は人格者だ』と申します。
不正をせず、品行がよく、篤実で人当たりのよい人は確かに人格者であります。学校の先生とか宗教家については正にこう言うことができます。

しかし技術者にあってはかような世の中の定義はそのまま適用されません。その人がいかに篤実で品行がよくても、その人の作りだす製品が欠点の無い優れたものでなければ技術者としては人格者とは申されません。

良い製品を作って世の中に貢献する人が技術者として人格者であり、またえらい人なのであります。
本田宗一郎
『夢を力に』

本田宗一郎
1906年静岡県生まれ。22歳で独立、浜松で自動車修理工として成功するが飽き足らず、エンジンやピストンリングの研究を始める。先後、本田技術研究所を創業し、自転車に小型エンジンを載せた通称「バタバタ」を発売。1948年、本田技研工業(株)を創業し社長に就任。オートバイ「ドリーム号」「スーパーカブ号」などを次々に開発し、二輪車で世界のトップメーカーになった。その後、四輪車に進出、低公害CVCCエンジンの開発などを成功させ、世界的自動車メーカーを築き上げた。1973年社長を退く。1991年8月、肝不全のため84歳で死去。

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