福岡伸一言葉

図鑑で見て恋い焦がれ、夢にまで見たルリボシカミキリ。

実際にその姿を目撃したのは何年もあとのことだったけれど、その色は、本当に名前のとおり、金属のように光っているのに、吸い込まれそうに深い青をしていた。

そんな実感が・・・それは今も私の指先に宿っているのだけれど・・・、生物学者となった現在の私を支えているのです。

福岡伸一

『ルリボシカミキリの青』

福岡伸一
青山学院大学理工学部教授（分子生物学専攻）。
1959年東京生まれ。京都大学卒業。ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授などを経て現職に。分子生物学の最前線で研究活動を続けている一方で、著書などを通して生命科学の魅力を一般の方に伝え続けている。著書多数でどれも魅力的な内容となっている。2006年、第一回科学ジャーナリスト賞受賞。