アレクサンダー・ポープの言葉

名言集 今日を生きる、明日を拓く、言葉を贈ろう
然しこの世界を支え、結ぶものを始め、
強固な連絡、微妙な依存、正しい位置の関係などを、
広く行き渡る汝の魂は、果たして見抜いたことがあるだろうか。
部分が全体を包むことがあり得るだろうか。
すべてのものを一つに引き寄せ、引かれて支える偉大な鎖は、
神と汝とのいづれが、支えているのだろうか。
アレキサンダー・ポープ
『人間論』

アレキサンダー・ポープ
1688年5月21日 – 1744年5月30日 イギリスの詩人。父はカトリック教徒のリンネル商。生来虚弱で学校教育を受けず、独学で古典に親しみ、幼少の頃から詩作を試みた。詩集『牧歌』(Pastorals, 1709年)は16歳の時の作という。『批評論』(An essay on criticism, 1711年)は簡潔な格言風の韻文で書かれた詩論で、当時の上流階級には好評を博した。技巧と絶えざる彫琢を旨とする古典主義詩人の典型で、簡潔かつ流麗なヒロイック・カプレット(heroic couplet, 弱強五歩格二行聯句)を完成。その名句はシェイクスピアに次いでしばしば引用された。ポープの本領は諷刺詩(Satire)にあり、『髪盗人』はその傑作ともいわれる。その分野では『アーバスノットに与える書』『エピローグ』『ホラティウスに倣いて』も永続すべき業績であると文学史家のレズリー・スティーヴンは述べている。評論としては『愚物列伝』(The Dunciad, 1728年 – 1742年)、『人間論』(An essay on man, 1732年 – 1734年)があり、後者は友人のボリングブルック(en)から学んだ理神論を韻文にしたものであった。当代の貴族達と親しく交際し、ポープの詩の中にもそれらの人々への賛辞が誇りをもって記されている。優雅で感受性にあふれた言葉遣い、当意即妙の機知、上品な作法はジョージ2世の宮廷で必要とされた素質であり、ポープの詩の特徴でもある。ポープはイギリス詩人の伝統をチョーサー、スペンサー、ジョン・ダン、ドライデンのような人々の流れとして理解していた。その列にシェークスピアやミルトンが欠けていることは多くを物語っている。

その他の名言・言葉

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です