山﨑努の言葉

名言集 今日を生きる、明日を拓く、言葉を贈ろう
俳優にとって、技術の蓄積は貴重である。

しかし、その技術が、役を表現する上で障害になることもある。

よく通る声、巧みなせりふ廻し、華麗な動きはたしかに心地よいが、さて役の人物はというと、何も見えてこない。

舞台の上には、得々と演技を披露している俳優がいるだけ、ということがよくある。

しかし観客が見たいのは、俳優ではない。

観客は、劇場という非日常の世界で、今、正にそこに生き生きと息づている劇中の人物が観たいのだ。
山﨑努
『俳優のノート』

山﨑努
1936年千葉県生まれ。都立上野高校卒業後、俳優座養成所を経て文学座に入団。1960年三島由紀夫の戯曲『熱帯樹』でデビュー。1963年映画『天国と地獄』(黒澤明監督)の誘拐犯役で注目を集め、以降、幅広いジャンルで活躍する。出演作品多数。受賞歴多数。主な出演作品に『影武者』『お葬式』『マルサの女』『GO』『おくりびと』(映画)、『冬のライオン』『ヘンリ四世』『ダミアン神父』『リア王』(舞台)、『ザ・商社』『早春スケッチブック』『必殺仕置人』(テレビドラマ)など、2000年紫綬褒章、2007年旭日小綬章を受賞。著書に『柔らかな犀の角 山崎努読書日記』がある。

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