あなたの身体は、しょせんあなた自身のものでしかない。
他人があなたに代わって食事をし、便所に行き、性行為を行い、心臓が血液を送り、免疫系がガンを防ぎ、要するに「生きてくれる」わけではない。
身体は、じつはあなただけのものである。
あなたの真の財産は、考えてみれば、それだけなのである。
他人があなたに代わって食事をし、便所に行き、性行為を行い、心臓が血液を送り、免疫系がガンを防ぎ、要するに「生きてくれる」わけではない。
身体は、じつはあなただけのものである。
あなたの真の財産は、考えてみれば、それだけなのである。
養老孟司
1937年鎌倉市生まれ。1962年東京大学医学部卒業。東京大学医学部教授を1995年大患。現在北里大学教授、東京大学名誉教授。専門は解剖学、科学哲学。著書に「ヒトの見方」「からだの見方」「解剖学教室へようこそ」「唯脳論」「バカの壁」など多数。