私がいま、こうして生きているのは、二人の母親が持っていた利他の心ゆえだと思います。
この心が道徳の中心にならなくてはならない。
人間は、自然に自分を生かそうとする自利の心をもちますから、このじりの心と利他の心の調和を取ることが道徳なのです。
この心が道徳の中心にならなくてはならない。
人間は、自然に自分を生かそうとする自利の心をもちますから、このじりの心と利他の心の調和を取ることが道徳なのです。
梅原猛
1925(大正14)年、仙台市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長などを歴任する。日本ペンクラブ会長も務めた。仏教伝道文化賞、NHK放送文化賞などを受賞。文化勲章受章。