私はたまたま虫好きが嵩じて生物学者になったけれど、今、君が好きなことがそのまま職業に通じる必要は全くないんだ。
大切なのは、何かひとつ好きなことがあること、そしてその好きなことがずっと好きであり続けられることの旅程が、驚くほど豊かで、君を一瞬たりともあきさせることがないということ。
そしてそれは静かに君を励ましつづける。
最後の最後まで励ましつづける。
大切なのは、何かひとつ好きなことがあること、そしてその好きなことがずっと好きであり続けられることの旅程が、驚くほど豊かで、君を一瞬たりともあきさせることがないということ。
そしてそれは静かに君を励ましつづける。
最後の最後まで励ましつづける。
福岡伸一
青山学院大学理工学部教授(分子生物学専攻)。
1959年東京生まれ。京都大学卒業。ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授などを経て現職に。分子生物学の最前線で研究活動を続けている一方で、著書などを通して生命科学の魅力を一般の方に伝え続けている。著書多数でどれも魅力的な内容となっている。2006年、第一回科学ジャーナリスト賞受賞。