寝る前には、あまり、面白い本を読むのも考えものである。
いつまでも刺激が尾を引く。
心が高ぶって、寝つきが悪い。
おそくなってから、コーヒーや紅茶を飲むのはいけないのは知っているのに、興奮するような本を平気で読んでいる人がいる。
なるべく、頭を騒がせないことだ。
そして、朝を待つ。
いつまでも刺激が尾を引く。
心が高ぶって、寝つきが悪い。
おそくなってから、コーヒーや紅茶を飲むのはいけないのは知っているのに、興奮するような本を平気で読んでいる人がいる。
なるべく、頭を騒がせないことだ。
そして、朝を待つ。
外山滋比古
1923年生まれ。東京文理科大学英文科卒業。お茶の水女子大学名誉教授。専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、読書、読書論、エディターシップ、思考、さらに日本語論の分野で、独創的な仕事を続けてきた。平明で論理的な日本語を開拓したエッセイストとしても定評がある。