やがて、一年ほどたったころに、やっと光がみえてきた。
めんを油熱処理したあとの戻りも満足でき、スープの味にも自信が持てるようになった。
はたしてこの先、成功があるのだろうか・・・
そうした弱気を押し戻し、一ミリ、一センチずつ前進した結果の成功だった。
めんを油熱処理したあとの戻りも満足でき、スープの味にも自信が持てるようになった。
はたしてこの先、成功があるのだろうか・・・
そうした弱気を押し戻し、一ミリ、一センチずつ前進した結果の成功だった。
安藤百福
1910年3月5日生まれ。立命館大学専門学部経済科終了。立命館大学名誉博士。1948年中交総社(現在の日清食品)を設立。1958年世界初の即席めん「チキンラーメン」、1971年世界初のカップめん「カップヌードル」を発明。日清食品創業者会長を務める。1982年勲二等瑞宝章、1992年科学技術庁長官賞(功労者賞)、1999年大阪府池田市名誉市民賞、2002年勲二等旭日重光章などを受賞する。