生きる目的は人によってちがうはずです。
いや、本当のところ、意味や目的なんて、はじめからないのかもしれません。
ただ、それを一生かけて探す過程は万人に共通しているように思います。
ヒトを「考える葦」にたとえたのはフランスの哲学者パスカルです。
しかし、考えるだけならば、イヌやサルでもできます。
むしろ、ヒトに固有な能力は、意味を問う疑問力ではないでしょうか。
いや、本当のところ、意味や目的なんて、はじめからないのかもしれません。
ただ、それを一生かけて探す過程は万人に共通しているように思います。
ヒトを「考える葦」にたとえたのはフランスの哲学者パスカルです。
しかし、考えるだけならば、イヌやサルでもできます。
むしろ、ヒトに固有な能力は、意味を問う疑問力ではないでしょうか。
池谷裕二
1970年、静岡県藤枝市で生れる。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。海馬の研究を通じ、脳の健康や老化について探求を続ける。日本薬理学会学術奨励賞、日本神経科学学会奨励賞、日本薬学会奨励賞、文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞、塚原仲晃賞などを受賞。