人にはみんなそれぞれ、引き受けるべき持ち場がある。
たとえば、本をつくる仕事をしているね。この本だったら、生きることだとか、死ぬことだとか、命のことだとかに興味のある人に伝えるためにつくるわけでしょ。
読んだ人がそれによって生きていくのがつらくなくなったとか、ちょっと励まされたというふうになってほしいからつくる。
それは世の中のためにしていることだ。
たとえば、本をつくる仕事をしているね。この本だったら、生きることだとか、死ぬことだとか、命のことだとかに興味のある人に伝えるためにつくるわけでしょ。
読んだ人がそれによって生きていくのがつらくなくなったとか、ちょっと励まされたというふうになってほしいからつくる。
それは世の中のためにしていることだ。
酒井雄哉
1926年大阪府生まれ。太平洋戦争時、予科練へ志願し、特攻隊基地・鹿屋にて終戦。職を転々とするがうまくいかず、比叡山へ上がり、40歳で得度。約7年かけて4万キロを歩く荒行「千日回峰行」を80年、87年の二度満行。その後も国内外各地への巡礼を行った。1998年から比叡山室谷不動堂長寿院住職。2013年9月23日逝去。