梅原猛の言葉

名言集 今日を生きる、明日を拓く、言葉を贈ろう
政治家というのは、日本を動かしている人たちでしょう。

その政治家がなにをしているか。
自分の利益ばかりを図っているんじゃないか。

明治時代の政治家は「井戸塀」と言われました。
お金のある人が政治家になって、自分の私財を使いはたしても社会のために尽くした。
だから政治家になったら井戸と塀しか残らない。

戦後になってからも、外務大臣になった藤山愛一郎という人は、そういう政治家でした。国のため、たくさんの財産をぜんぶ使いはたした。

そういうふうに「井戸塀」になっても国のために尽くすのが昔の政治家だったんです。
梅原猛
『梅原猛の授業 道徳』

梅原猛
1925(大正14)年、仙台市生まれ。京都大学文学部哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター所長などを歴任する。日本ペンクラブ会長も務めた。仏教伝道文化賞、NHK放送文化賞などを受賞。文化勲章受章。

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