つまりこの世の中は、非常に長い風雪に耐えていくものと消えていくもの、ある瞬間を楽しむもの、いろいろあるんです。
両方とも長所と短所があるんで、どっちがいいとは言えない。
美しい花火を見て瞬間喜ぶことがはあっても、花火がずっと空にはりついていたらきれいと思った喜びは飽きちゃうんじゃない?
両方とも長所と短所があるんで、どっちがいいとは言えない。
美しい花火を見て瞬間喜ぶことがはあっても、花火がずっと空にはりついていたらきれいと思った喜びは飽きちゃうんじゃない?
やなせたかし
1919年高知県生まれ。東京高等工芸学校(現千葉大学)工芸図案化卒業。漫画家を目指しながら、三越宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務し、その後、舞台美術、作詞、放送作家など多方面で活躍する。1973年、月刊誌「詩とメルヘン」(サンリオ)を創刊、責任編集を担当。また同年、「キンダーブック」に「あんぱんまん」をはじめて掲載、以後アンパンマンその他多数の絵本を出版。1988年、「それいけ!アンパンマン」の放映が日本テレビ系列で開始されると、爆発的な人気を得て、現在に至る。「やさしいライオン」をはじめ著書も多数。作詞家としての代表作には「手のひらを太陽に」があり、アンパンマンの主題歌や挿入歌の作詞・作曲も手がけた。2013年10月逝去。