バブルははじけ、不況と言われるようになって十年以上がたった。
現在までで三十年働いたとすると、ざっと「二十年の大成功と十年の大失敗」という図式が成り立つ。
ぼくも気づいていなかったが、この失敗の要因はすべて成功体験のなかにあったのだと思う。
つまり成功の中に失敗の芽があり、それが成功の期間中に徐々に膨らみ、現在のていたらくを産んだのではないだろうか。
現在までで三十年働いたとすると、ざっと「二十年の大成功と十年の大失敗」という図式が成り立つ。
ぼくも気づいていなかったが、この失敗の要因はすべて成功体験のなかにあったのだと思う。
つまり成功の中に失敗の芽があり、それが成功の期間中に徐々に膨らみ、現在のていたらくを産んだのではないだろうか。
柳井正
1949(昭和24)年、山口県宇部市生まれ。(株)ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。ジャスコを経て、1972年、父親の経営する小郡商事に入社。1984年、カジュアルウェアの小売店「ユニクロ」の第1号店を広島市に出店し、同年社長に就任。1991年(平成3年)に社名をファーストリテイリングに変更。1997年東証第2部に上場。1999年2月には東証第一部に上場。2002年11月に一旦は代表取締役会長となるも、2005年9月、再び社長に復帰した。