八十七歳になった今でも、まだ日々成長している感じだ。
「そうか、僕にもこんなことができるのか」とびっくりする。
体力がなくなったり、耳が遠くなったり、もちろん体は変わってきた。
それは自然なことであって、なくなったものを気にしたって仕方ない。
でも、心のほうは、何歳になろうとも驚いたり、嬉しくなったり、誰かを愛したりする。
どんなに歳とったって、体が不自由になったって、決して心はしなびたりしいない・・・感動さえあればね。
「そうか、僕にもこんなことができるのか」とびっくりする。
体力がなくなったり、耳が遠くなったり、もちろん体は変わってきた。
それは自然なことであって、なくなったものを気にしたって仕方ない。
でも、心のほうは、何歳になろうとも驚いたり、嬉しくなったり、誰かを愛したりする。
どんなに歳とったって、体が不自由になったって、決して心はしなびたりしいない・・・感動さえあればね。
加島祥造
1923年東京生まれ。早稲田大学文学部英文科卒業。英米文学者にして詩人、タオイスト、画家でもある。1986年青山学院女子短期大学教授となる。そのかたわら米文学者としてアメリカ文学作品の翻訳に活躍。50代の終わりから老子の哲学に惹かれるようになり、退官後は信州の伊那谷に居を定めている。『老子と暮す』『タオ-老子』『加島祥造が詩でよむ漢詩』『いまを生きる』など著書は多数にのぼる。