彼ら(老子などのタオイスト)は地上生活と同時に、星の運行にしても、何にしても空との接触が非常に多かったんじゃないですか。
いつも天空と自分との間に、どこか接点があるような感じがあったのでしょう。
だから、われわれだって、そういう大きな空間と地上生活を切り離さないほうがいい。
たんに老子ばかりじゃなく、昔の人たちは、どこかそういう直感力があったんじゃないですか。
いつも天空と自分との間に、どこか接点があるような感じがあったのでしょう。
だから、われわれだって、そういう大きな空間と地上生活を切り離さないほうがいい。
たんに老子ばかりじゃなく、昔の人たちは、どこかそういう直感力があったんじゃないですか。
加島祥造
1923年東京生まれ。早稲田大学文学部英文科卒業。英米文学者にして詩人、タオイスト、画家でもある。1986年青山学院女子短期大学教授となる。そのかたわら米文学者としてアメリカ文学作品の翻訳に活躍。50代の終わりから老子の哲学に惹かれるようになり、退官後は信州の伊那谷に居を定めている。『老子と暮す』『タオ-老子』『加島祥造が詩でよむ漢詩』『いまを生きる』など著書は多数にのぼる。