さまざまな問題が起こっていることは確かです。
しかしそれを、
ただ不安だと言って走り廻るんじゃなくて、
対抗する手段はいろいろ考えてやっていくべきでしょう。
同時にもう一つ、
横並びでものを考えないで、縦に生きる。
つまり、自分自身で生きることを考えることも大切です。
しかしそれを、
ただ不安だと言って走り廻るんじゃなくて、
対抗する手段はいろいろ考えてやっていくべきでしょう。
同時にもう一つ、
横並びでものを考えないで、縦に生きる。
つまり、自分自身で生きることを考えることも大切です。
城山三郎
1927年名古屋生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。一橋大学を卒業後、愛知学芸大に奉職し、景気論などを担当。1957年『輸出』で文学界新人賞を、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受賞し、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞を受賞した『落日燃ゆ』の他、『男子の本懐』『官僚たちの夏』『秀吉と武吉』『もう、きみには頼まない』『指揮官たちの特攻』など、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞する。