現在のなかに、過去や未来から区別するような、特別な何かがあるわけではない。
ほんの一瞬前、過去は現実であったし、未来もまたそうなる。
何が現在をそれほど特別にするのだろう?
明らかに、それは私の存在だ。
つねに今ここに在るからこそ私は現実なのだ。
そして私とともに在るものに、私の実在は分ちあわれる。
ほんの一瞬前、過去は現実であったし、未来もまたそうなる。
何が現在をそれほど特別にするのだろう?
明らかに、それは私の存在だ。
つねに今ここに在るからこそ私は現実なのだ。
そして私とともに在るものに、私の実在は分ちあわれる。
ニサルガダッタ・マハラジ
ニサルガダッタ・マハラジは1897年インドのマハーラーシュトラ州カンダルガオンという村で生まれ育った。正式な教育を受けることなく、純真素朴な青少年期を送った彼は、その後ボンベイに移り住み、小さな雑貨店を営みながら、ごく平凡に暮らしていた。はじめてグルに出会ったとき、師は彼に言った「あなたはこれが自分であるとみなしているものではない。あなたとは誰なのか、それを見出しなさい。『私は在る』という感覚を見守りなさい、そしてあなたの真我を見出しなさい」。グルの言葉を全く疑うことなく誠実にその教えに従った彼は、わずか3年で真我を実現し、偉大な覚者となった。