阿留辺幾夜宇和(あるべきやうわ)と云う七字を持(たも)つべし。是を持つを善とす。
人のわろきは態(わざ)とわろき也。
過ちにわろきには非ず。
悪事をなす者も、善をなすとは思わざれども、有るべき様にそむきて、まげて是をなす。
此の七字を心にかけて持たば、敢て悪き事有るべからず。
人のわろきは態(わざ)とわろき也。
過ちにわろきには非ず。
悪事をなす者も、善をなすとは思わざれども、有るべき様にそむきて、まげて是をなす。
此の七字を心にかけて持たば、敢て悪き事有るべからず。
明恵上人
鎌倉時代前期の華厳宗の僧。法諱は高弁(こうべん)。明恵上人・栂尾(とがのお)上人とも呼ばれる。父は平重国。母は湯浅宗重の四女。現在の和歌山県有田川町出身。華厳宗中興の祖と称される。