幸い滅びずにすんだらのことですが、滅びたら、また二十億年繰り返してからそれをやればよいでしょう。
現在の人類進化の状態では、ここで滅びずに、この線を越えようと注文するのは無理ではないかと思いますが。
しかし自然の進化を見てみますと、やり損ないやり損っているうちに、何か能力が得られて、そこを越えるというやり方です。
まだ何度も何度もやり損なわないとこれが越えられないのなら、そうするのもよいだろうと思います。
まだ何度も何度もやり損わないとこれが越えられないのなら、そうするのもよいだろうと思います。
現在の人類進化の状態では、ここで滅びずに、この線を越えようと注文するのは無理ではないかと思いますが。
しかし自然の進化を見てみますと、やり損ないやり損っているうちに、何か能力が得られて、そこを越えるというやり方です。
まだ何度も何度もやり損なわないとこれが越えられないのなら、そうするのもよいだろうと思います。
まだ何度も何度もやり損わないとこれが越えられないのなら、そうするのもよいだろうと思います。
岡潔
大阪生まれ。日本数学史上最大の数学者。1925(大正14)年、京都帝大卒業と同時に講師に就任、以降、広島分理科大、北大、奈良女子大で教鞭をとる。多変数解析函数論において世界中の数学者が挫折した「三つの大問題」を一人で全て解決した。1960(昭和35)年、文化勲章受章。エッセイ集に『春宵十話』『日本のこころ』『風蘭』『情緒の教育』『情緒と創造』『情緒と日本人』などがある。