文化も、
そして傑出した人物も、
一代にして成らず、というのが私の持論です。
先人たちのすぐれた人間的素質をどれだけあとの世代が受けつげるか。
あるいは我からはじめて到達できるところまで行くかということのように思います。
そして傑出した人物も、
一代にして成らず、というのが私の持論です。
先人たちのすぐれた人間的素質をどれだけあとの世代が受けつげるか。
あるいは我からはじめて到達できるところまで行くかということのように思います。
澤地久枝
1930年東京生まれ。四歳の時に満州に渡り、そこで終戦を迎える。早稲田大学第二文学部卒業。「婦人公論」編集部勤務、資料助手を経て、1972年『妻たちの二・二六事件』を発表。竹橋事件を描いた『火はわが胸中にあり』(1978年)で第5回日本ノンフィクション賞を、『滄海よ眠れ』『記憶 ミッドウェー海戦』で菊池寛賞を受賞するなど、硬派のルポを中心に執筆活動を続ける。