エラスムスの言葉

名言集 今日を生きる、明日を拓く、言葉を贈ろう
あの忌まわしい災いの怪獣を招き寄せるとは、狂気の沙汰ともここに極まった観がないでしょうか?

凶悪な罪人に怒りを感ずるのは、自然の人情でありましょうが、それにしても、これほどまで「狂乱の神」にとりつかれてしまった者に対しては、不憫と思うほかに、どんな手の施しようがあるというのでしょうか?

彼ら人間たちは自分では一向に憐れだとは思っていないのですから、なおさら悲しむべきですし、また彼らは、わが身の不幸をまるきり感じていないのですから、その不幸は一そう大きいと言わねばなりません。

なぜと申して、健康回復の第一歩は病状の重さをはっきり知ることなのですからね。
エラスムス
『愚神礼賛』
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エラスムス
1466年10月27日 – 1536年7月12日
ネーデルラント出身の人文主義者、カトリック司祭、神学者、哲学者。ラテン語名には出身地をつける当時の慣習から「ロッテルダムのエラスムス」とも呼ばれる。主な著作に『痴愚神礼賛』(Moriae encomium)、『エンキリディオン』(キリスト教戦士の手引き、Enchiridion militis Christiani)、『平和の訴え』などがあり、著作の中では一貫して「キリスト者の一致と平和」をテーマとした。また、エラスムスの『校訂版 新約聖書』(新約聖書のラテン語・ギリシア語対訳、Novum Instrumentum)は広く読まれ、マルティン・ルターのドイツ語訳聖書の原版になった。エラスムスの思想は宗教改革運動と対抗宗教改革運動の双方に大きな影響を与えた。『ユートピア』を著したトマス・モアとの親交や自由意志に関するルターとの論争でも知られる。1529年の『幼児教育論』で、子供といえども一個の人間であり、かかる存在として扱うべしと説き(時間や金など)、中世以来続いてきた鞭による非人間的で、容赦のない教育を非難した(体罰は行うべきで無い)。それは、自由人にふさわしい教育方法とは言えず、人間を奴隷化するものだとした。人類の歴史上最初の、最もはっきりとした子供の人権宣言である。

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