執着することなく、
常に、なすべき行為を遂行せよ。
実に、執着なしに行為を行えば、人は最高の存在に達する。
常に、なすべき行為を遂行せよ。
実に、執着なしに行為を行えば、人は最高の存在に達する。
バガヴァッド・ギーター
700行韻文詩からなるヒンドゥー教の聖典のひとつ。ヒンドゥーの叙事詩マハーバーラタに、その一部として収められている。ギーターとはサンスクリットで詩を意味し、「神の詩」と訳すことができる。
バガヴァッド・ギーターはパーンダヴァ軍の王子アルジュナと、彼の導き手であり御者を務めているクリシュナとの間に織り成される二人の対話という形をとっている。バラモン教の基本概念であるダルマと、有神論的な帰依、ヨーガの実践による解脱などが集大成されている。
ヴェーダーンタ学派の論評者はアートマンとブラフマンの関係を様々に読み解いている。そして戦場というバガヴァッド・ギーターの舞台は、人間の倫理と道徳上の苦悩を暗示していると捉えられてきた。